<ロンドン五輪アジア2次予選:日本3-1クウェート>◇第1戦◇19日◇豊田ス

 関塚ジャパンが第1関門突破へ大前進した。MF清武弘嗣(21=C大阪)の2得点に絡む活躍と、FW大迫勇也(21=鹿島)が勝利を決定づける3点目を挙げ、クウェートに完勝した。

 U-22日本代表の関塚隆監督(50)が鹿島の大型新人MF柴崎岳(19)をリストアップしたことが分かった。日本協会関係者が19日、明らかにした。ロンドン五輪アジア2次予選を通過した後、9月21日に始まる最終予選へ向けて招集される可能性が出てきた。

 18日の磐田戦でプロ初先発を飾り、新人離れしたプレーでフル出場した柴崎に、関塚監督も注目していた。日本協会関係者はこの日「柴崎君は以前から監督が注目している選手。鹿島で出場機会が増え、さらに成長すれば招集される可能性は十分ある」と話した。

 柴崎はFW宮市(アーセナル)MF宇佐美(G大阪)ら「プラチナ世代」と称される92年生まれの世代の中心だ。鹿島の大黒柱MF小笠原の代わりに出場した磐田戦では、豊富な運動量と高い技術、冷静な判断力で存在感を発揮。2-0の完勝に貢献した。

 関塚監督は常々「89年以降に生まれた選手はすべて候補だと考えている」と明言している。U-22代表のボランチは不動の主将MF山村に加え、山本、山口らがいるが、柴崎が加わればさらに選手層が増す。過酷な最終予選を控え、力強い戦力となるはずだ。

 磐田戦から一夜明けたこの日、柴崎は茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで軽い調整メニューを消化した。「(フル出場して)もっとプレーにメリハリをつけなければと感じました。(U-22代表よりも)今はまずチームで頑張ることが大事だと思います」と慎重だったが、今後の活躍次第では関塚ジャパンに「飛び級」で招集されることになりそうだ。