<W杯アジア最終予選:日本3-0オマーン>◇3日◇埼玉

 DF長友佑都(25=インテルミラノ)が、攻守にわたりチームをけん引した。試合終了のホイッスルが鳴ると、チームメートと健闘をたたえ合いサポーターに拍手を送った。前にいる香川との好連係から先制点も生まれた。前半11分、FW前田、香川とパスをつないで左サイドを崩すと、相手DFをかわしてゴール前へピンポイントクロス。本田の得点をお膳立てした。「相手の右サイドを突いていけ、と監督から言われていた。真司とやれば絶対に崩せると思った。僕と真司にマンツーマンの守備を付けてきたけど走力なら負けない自信があった」。

 無尽蔵のスタミナは、いつも通り。最も警戒していた相手のカウンター攻撃にも、食らいついた。疲労がピークに達した後半37分には、相手のカウンターにダッシュで戻り、大きくクリアしピンチの芽を摘んだ。「後半は守備に専念しよう、と話していた。まだ初戦で気は抜けない。もっと修正していく」と、連戦となる最終予選に表情を引き締めていた。