日本代表は、フランス(12日)ブラジル(16日)との親善試合2連戦に向け、現地で合宿をスタートした。

 日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)がアルベルト・ザッケローニ監督(59)の考えに賛成した。フランス、ブラジルと真っ向勝負すると聞き「アグリー(賛成)ですね」と不敵な笑みを浮かべた。リスクをかけずに戦うつもりなど、毛頭ない。守って接戦に持ち込んでも、何も意味がない。本田の考えはいたってシンプルだった。

 FIFAランクは13位(フランス)と14位(ブラジル)。ましてW杯では、優勝を奪い合ってきた両チームだ。23位の日本にとって格上との見方が強くなる。それでも、この点に関してだけは、“アグリー”ではなかった。

 「僕は逆。みんなとは逆ですね。格上とやるとは思ってもいない。僕がどう挑むのか、ある程度シンプルに整理されている。見て何を感じたのか、みんなに聞いてみたい」

 ザックジャパン不動のトップ下として、W杯最終予選を戦ってきた。アジアで戦ってきたやり方から、変える必要はないことは「それはもう、大前提」。フランスだろうがブラジルだろうが、目線は上げない。【栗田成芳】