<コンフェデレーションズ杯:日本0-3ブラジル>◇1次リーグA組◇15日◇ブラジリア

 世界トップのサイドバックに、ただただ脱帽した。日本代表DF長友佑都(26=インテルミラノ)は、定位置の左サイドバックでフル出場。マッチアップしたのはブラジルの右サイドバックに入ったDFダニエウ・アウベス(30=バルセロナ)。90分間通して力の差を痛感した。

 長友

 言ってみれば、もう中学生とプロのレベル。僕が中学生レベルで、向こうがプロレベル。

 長友が崩されたわけではない。むしろ前半30分には、1対1で勝負を挑んだ。中へ切れ込んでスルーパス。惜しくもオフサイド判定も、その2分後には同じ形から右足シュートを放った。「レベルの差を感じつつも、自分が1対1で仕掛ければやれるという自信はあった。越えられない壁ではない。僕の今後の努力次第だと思います」。トップを目指す意欲は衰えない。公言していたからこそ、譲れない気持ちもある。

 長友

 僕はW杯優勝を目指すと言ってきたけど、もう腹を抱えて笑われるくらいのレベル。でもこの結果で言うのは恥ずかしいけど、自分の人生。全然笑われても問題ない。「笑ってください」という感じ。

 試合後、いつものように本田と話し合った。「個のレベルが違い過ぎる。今の日本代表の選手でブラジル代表に入れるかと言ったら、1人も入れない。1人1人がトップを目指す向上心を持ってやっていかないと、差は埋まらない」。自らを律し、周囲の成長も促した。