【アトランタ15日(日本時間16日)=佐藤隆志】60年ぶりの決勝進出を目前にして、イングランドが墓穴を掘った。後半10分に素早いサイド攻撃からMFゴードンが右足で押し込み均衡を破った。その後は守りを固めた逃げ切り策を取ったが、裏目となり、アルゼンチンの猛攻を招いて1-2逆転負け。最終的に崩壊した。
トゥヘル監督は「もちろん2点目を狙いたかったが、攻撃的な交代が役に立つとは思えなかった。4-4-2のままで戦ったが、ますます消極的になっていってしまった」と弁明。構造自体は変えていないと話したが、実際には後半27分に先制点のゴードンを下げてDFコンサを入れて5バックとした。1点を守り切れると高をくくったが、アルゼンチンは甘くなかった。
FWハリー・ケイン(32=バイエルン・ミュンヘン)は、この日で国際Aマッチ121試合目を迎えた。イングランドのフィールド選手としては最多出場。その節目を飾れなかった。チームのシュート数はわずか5本。しかもケインは1本しか打てず、決定的な場面はなかった。ミックスゾーンに最初に現れた主将は「2点目を決めて決着をつけたかったが、難しかった。まだ整理できない」と悔しさを口にした。
今大会6得点。「スリー・ライオンズ」不動のエースも32歳、4年後は36歳となる。次戦の3位決定戦を残しているが、最後のW杯になる不安はあるのか? と今後についての質問が飛びだした。
すると「それについて話すのはまだ早い。自分の気持ち次第で決めるが、ご覧の通りレオ(メッシ)はまだ最高のパフォーマンスを発揮している。だから自分もまだ年齢に制限をつげるつもりはない」。異次元の39歳のプレーから、大きな刺激を得ていた。


