<東アジア杯:日本2-0中国>◇20日◇ソウルW杯スタジアム

 東アジア杯が開幕し、3連覇を目指すなでしこジャパンは中国に快勝した。

 FW大儀見優季(26=チェルシー)が貫禄の2アシストだ。前半35分、宮間からパスを受けると約3秒間キープ。安藤が右サイドを駆け上がった瞬間にスルーパスを出し、先制点につながった。後半12分には再び宮間のロングパスを右サイドで受けると、相手選手2人に囲まれても奪われない。一瞬のスキを突いて中央にパスを出し、これが中島の追加点を生んだ。

 「相手の嫌なところを突けて、味方をよく生かすことができた」。いずれも宮間からのホットラインで生まれたプレーに「常に狙ってるんで。いつもよく見てくれているし、本当にいいボールをくれた」と抜群の連係に胸を張った。

 ポツダムにいた昨季は18得点で、日本人初のブンデスリーガ得点王に輝いた。日本人でありながら主将を務め、チーム一丸で戦う重要性を再認識した。この日もチームの無失点勝利に「DFラインと中盤がよく声を掛け合ってラインを押し上げて、それが結果に表れた」と仲間に感謝した。

 次の相手は、11年9月のロンドン五輪予選で1-1で引き分けた北朝鮮だ。「自分たちが試していることをトライしながら勝ちたい」。勝つのは当然、とばかりの表情で意気込んだ。