【ソウル22日】中国戦で代表初ゴールを決めた日本代表FW柿谷曜一朗(23)が、念願のビジネスクラスゲットだ!

 日本からの渡韓時は格安航空会社(LCC)のエコノミークラスだったが、帰りは大手航空会社のビジネスクラスが用意された。柿谷は残り2試合でも結果を残し、“出世シート”で気分よく帰国することになる。

 よっしゃ~、ビジネスクラスやで~!

 代表デビュー弾を決めた中国戦から一夜明けた22日、FW柿谷のもとに朗報が届いた。念願のビジネスクラスでの日本帰国。代表初ゴールのご褒美というわけではないが、往路はLCCのエコノミークラスだっただけに「そりゃそうですよね。それを楽しみに頑張ります」と、大喜びした。

 18日に大阪から韓国入りしたC大阪組の3人と鳥栖FW豊田は、出発時間や利便性で往路は異例のLCCのエコノミークラスだった。関係者によると、柿谷、MF山口、MF扇原のC大阪勢は、代表選手が海外遠征時に通常利用する大手航空会社のビジネスクラスで関西方面に帰国予定。渡韓時には、まさかのエコノミークラスに少々落胆していた柿谷だが、これで広い座席で疲労を感じることなく帰国できる。

 代表初ゴールを決め、お祝いメールや電話も殺到した。幼少期から憧れ続けていた元日本代表FW森島(現C大阪アンバサダー)をはじめ、同じC大阪出身の日本代表MF清武(ニュルンベルク)、MF乾(フランクフルト)からも祝福され「あまりに電話が鳴るんで(寝られず)電源を切った」。ドイツで走り込みが続く清武からは「お前ら試合ができていいな」と、うらやましがられた。

 一方、C大阪同期入団の日本代表MF香川(マンチェスターU)からの連絡はなく「真司くんはないです。冷たいですね。CM撮影とかで忙しいんじゃないですか?

 いつものことですよ」と、すねた顔で苦笑いした。

 残り2戦でもゴールを狙う。「得点できたことはうれしかったが、試合に勝てないゴールじゃ意味がない」。中国戦の1得点に満足せず、さらに結果を残し、飛行機の座席同様、ザッケローニ監督の評価もランクアップさせ、代表定着を目指す。【福岡吉央】