アギレジャパンの「10月シリーズ」の対戦相手がジャマイカ(10月10日・デンカS)、ブラジル(同14日・シンガポール)に決まった。日本協会が7日、発表した。ホーム→アウェーの2連戦が予想されるW杯予選の移動を想定した上で、強豪ブラジルと激突する。

 原博実専務理事(55)によると、この2試合が正式決定する前にハビエル・アギレ新監督(55)に報告を入れると「そのあたりの国とやれるならいいね」と手応えを示していたという。1月にはアジア杯オーストラリア大会が控えており、特にブラジル戦は格好の強化になる。

 大会方式の変更で日程の前倒しが見込まれるW杯2次予選では中3~4日でホーム戦→アウェー戦、またはその逆パターンの移動が増えるため、今回はテストにもなる。実際、ジャマイカ戦後は都内に戻らず、新潟から韓国経由でシンガポールに入る計画もある。

 欧州勢は欧州選手権予選、アフリカ勢はアフリカ選手権予選があり、親善試合での対戦が難しく、対戦国が限られた中でのマッチメーク。ブラジルはアジアツアーの真っ最中での対戦だが、原専務理事は「アギレ監督は違うタイプの相手とやりたいと考えていた。当面の目標であるアジア杯があるので、その強化になる相手。決定していないが、W杯予選も前倒しされて来年6月には始まるかもしれない。それまでは強い相手とやっていきたい」と説明した。