サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)が八百長疑惑でスペイン検察当局から告発された件で、16日付地元各メディアは検察によるスペインの八百長試合告発は初めてとして大きく報じた。

 日本代表のコーチを兼ねるU-21(21歳以下)代表の手倉森誠監督(47)がこの日、アギーレ監督の八百長騒動について静観する構えを見せた。遠征先のバンコク・スワンナプーム空港で取材に応じ、日本の報道を伝え聞いた上で「はっきりしたものは協会に来ていないはず。だから俺にも連絡はない。まあ、何とも言えないね」と話した。来年1月のアジア杯で監督代行を務める可能性があるのでは?

 と問われると「相当ざわついてるね、国内は。でも俺は今、U-21代表の遠征に集中することしか考えていません」と即答した。

 チームはこの日午後、バングラデシュに到着。約8時間遅れた11日の日本出発時のようにトラブルに見舞われた。バングラデシュが戦勝記念日という祝日のため搭乗便が40分ほど遅延。一方、照明設備がないとの理由で練習時間が2時間早められ午後3時になった。しかし、空港で通関にとまどって再び同4時半に。場所もサッカー場から単なる広場に変わり、日没までの約1時間しか練習できなかった。(ダッカ=木下淳)