【クウェート市16日=栗田成芳】昨年のACLでMVPを獲得した浦和FW永井雄一郎(29)が、敵地でのアルカディシア戦を控え、ピッチの感触を入念に確かめた。昨年大会ではホームでの決勝セパハン戦で、先制ゴールで初優勝に導くなど、3得点を挙げMVPを獲得。本人は「もう今年は関係ない。今年はまたあらためて大会が始まるから」と話す。「とにかくチームの力になれたらいい」。初戦に向けて決意を新たにしていた。

 初戦に抜群の得点力を発揮してきた。リーグ戦での初先発試合は2年連続でゴール。昨年のACLでも初戦ペルシク・ケディリ戦で決め、初アウェーとなったシドニーFC戦では2点先行されてから、同点弾で貴重な勝ち点をもたらした。勝負強さで勝機を手繰り寄せてきた実績が、永井にはある。

 日本とは6時間の時差があり、試合は日本時間18日午前4時になる。「時差のことは考えないようにしているから言わないで!

 こういうことは意識したら駄目だから」と、集中力を研ぎ澄ましていた。