Jリーグは7日、東京・JFAハウスで規律委員会を開き、鳥栖DFキム・ミンヒョク(23)に4試合の出場停止処分を科すことを決定した。キムは3日のJ1第4節鹿島戦(カシマ)の後半36分に、競り合って倒れた鹿島MF金崎の頭部付近を踏み付ける行為に及んでおり、この日「選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」「極めて悪質な行為」と判断された。

 キムは悪質行為の直前の金崎へのホールディングに対して警告を受けたが、問題の行為は主審も見逃していた。試合後、鹿島から規律委員会に対して主張があったことで、映像を用いて検証。Jリーグ関係者によると、キムはこの日の聴取で「興奮していて分からなかった」と証言したという。処分対象は8日のナビスコ杯新潟戦、12日のJ1山形戦と18日の甲府戦、22日のナビスコ杯東京戦の4試合。厳しい処分となった。

 ◆過去の複数試合出場停止 Jリーグの出場停止処分では、07年6月にJ1甲府MF茂原岳人(審判への乱暴行為や侮辱など)に科された7試合が最長。07年9月にJ2山形FW豊田陽平(相手への著しい暴行など)、09年9月のJ1横浜GK飯倉大樹(相手への暴行、審判への乱暴行為など)、11年9月のJ2大分FW前田俊介(審判への乱暴行為)がそれぞれ6試合の処分を受けた。また、95年8月に横浜FのGK森敦彦が3カ月(公式戦21試合相当)の処分を受けている。