主導権を先に握ったのは松本だった。前半7分、MFキム・ボギョン(25)がドリブルで左サイドを駆け上がり、スルーパスを送る。反応したMF岩上祐三(31)が中央で合わせてゴールを決めた。

 山形は前半35分、CKの競り合いの中でPKを獲得。MFディエゴ(31)が落ち着いてゴール左に決め、同点に追いついた。

 1-1で折り返した後半は山形が優勢に試合を進めた。同12分、MF宇佐美宏和(28)がペナルティーエリア右からクロスを上げ、ディエゴが反応。惜しくもゴール左に外れたが、同38分、MFキム・ボムヨン(25)がゴール前中央から右足を振り抜き、ネットを揺らし、2-1とした。

 勝ち越しを許した松本は直後交代カードをさらに2枚切り、反撃に出た。DF田中隼磨(33)が前線に浮き球を送ると、MF前田直輝(20)が左からシュートを放ち、同点に追いついた。その後も攻め手を緩めなかったが、追加点は奪えず、3試合連続引き分けた。