尚志(福島)が主将のDF茂木星也(3年)の攻守にわたる活躍で、3大会連続8強以上の強豪・京都橘を撃破した。

 茂木は前半13分に右CKを頭で合わせて先制。「今までケガで迷惑をかけてきた。監督が試合に使ってくれて、期待に応えられたのかな」と喜んだ。センターバックとしては、京都橘のエースでU-18日本代表FW岩崎悠人(2年)をシュート2本だけに抑え、完封勝ちを演出した。

 今夏の全国高校総体で、左膝を骨折して手術を受けた。今月に入っても練習試合で右足首を痛めるなどアクシデント続きだった。スタメン起用した仲村浩二監督(43)は「賭けで使った。スタミナも不安があった。キャプテンシーというか、彼のそういうところが出た」と、全国舞台で完全復活した主将をたたえた。