ホームの浦和が序盤は主導権を握った。

 前半3分にMF李がペナルティーエリア内に進入しシュート。これを皮切りに、早い攻守の切り替えで敵陣でボールを奪い続けては、波状攻撃を仕掛けた。仙台はカウンターに活路を見いだし、1トップのFWハモン・ロペスが何度も浦和最終ライン裏に飛び出した。しかし浦和GK西川がペナルティーエリアを飛び出し、リベロのように突破を阻んだ。

 浦和は後半4分、MF関根の右クロスに、FW興梠がスライディングで飛び込んだが、シュートはGKの正面を突いた。同6分にはDF槙野の左クロスに李が合わせるも、シュートは左ポストに当たって外れた。同8分、ふたたび槙野のクロスに飛び込んだ李が、今度は頭でしっかりと押し込んで先制した。

 仙台はすぐに反撃。直後のプレーで、MF三田がゴール前を左から右にドリブルで流れつつ、右足を鋭角に振り抜いてゴール左隅に決めた。

 浦和は同25分すぎから、興梠が立て続けにスルーパスに飛び出し、決定機を迎えた。1度はDFに阻まれ、追いすがるDFにエリア内で倒されたように見えたが、判定はノーファウル。しかし3回目にGKをかわし、左足で流し込んだ。

 さらに同31分、途中出場のMF梅崎の左クロスを、武藤が頭で押し込んで加点。プロレスラー武藤直伝のLOVEポーズで祝うと、槙野が毒霧を吹く、グレート・ムタばりに水を吹き、花を添えた。