勝利を目前にすること2度、浦和は最後はPK戦で涙をのんだ。2戦合計スコアで1点ビハインドの延長後半、FW李が立て続けに2得点。一気に逆転し、同ロスタイムまでこぎ着けた。しかし同点弾を決められ、PK戦に持ち込まれた。

 PK戦でも、決めれば勝利という状況で、5人目のキッカーにつないだ。しかしGK西川のキックがセーブされ、決着をつけられなかった。

 「自分で失敗してしまった後も、GKは他の選手と違って相手のキックを止めることで取り返せる、と思ってやっていたのですが…」

 相手のキックを止められないまま、自軍8人目のMF駒井が失敗。激戦の末、FCソウルに8強の座を譲ることになった。

 しかしFW興梠は「90分で決着をつけられなかったのが痛かった」とポツリ。ペースを握った後半に、アウェーゴールを挙げられなかったことを敗因に挙げた。2得点の李も「90分のうちに1点取れれば違った。そこに尽きる」と言い切った。「今日は今季のアジアのベストゲームになると思う。でも8強に進むのはFCソウル」と悔しげに話した。