G大阪の第1ステージ優勝の可能性がほぼ消滅した。アウェー東京戦は0-1で敗れ、今季初の3連勝を逃した。残り4試合で首位川崎Fとは勝ち点12差の8位に後退し、今後は上位進出が現実的な目標になる。

 0-0の後半35分にセットプレーから失点。後半8分にはFW宇佐美が自陣からドリブルで持ち込みミドルシュートを放ったが、枠外だった。「決めきれなかったので(自分に)嫌悪感を抱いている」。シュート4本もゴールを割れず、5試合無得点となった。

 ジンクスにも勝てなかった。02年から勝ち星のない東京とのアウェー戦。鬼門を突破するため、今回は宿舎まで変更した。しかし、13試合で4分け9敗と記録を伸ばしてしまい、長谷川監督は「なぜか自分たちのペースに持って行けない」。宇佐美は「苦手意識はないが、サッカーの持っている不思議な力」と残念がった。

 通算100得点に王手をかけていたMF遠藤は「上位との差を少しでも縮めたい。中断期間でしっかり調整したい」と、目の前の課題と、立ちはだかる現実を見つめていた。【小杉舞】