新潟のホームが、神戸の第2ステージ(S)初の連勝を阻んだ。

 04年に新潟がJ1昇格してから昨季まで、デンカSでは10戦して5引き分け5敗と未勝利。12年の第28節からは3試合連続引き分けと敗戦はないが、勝ち点3には届いていない。この日も前半42分に失点すると、新潟の守備を破れないまま時間を過ごした。

 第1ステージの対戦では6-3と点の取り合いを制した。今節はその時2得点のFWペドロ・ジュニオール(29)が出場停止。それでもシュート数は新潟の10本に対し9本と互角で、CKは6対2と上回った。エース不在を感じさせずにチャンスをつくった。

 だが、1点が遠かった。「せまいサイドを突いてボールを奪われていた。判断のミス」。ネルシーニョ監督(66)は奪ってからのカウンターを狙っていた新潟に、形をつくりやすくさせてしまったことを指摘した。攻撃も「サイドだけでなく、相手の背後を狙うプレーも必要だった」とバリーションの不足を挙げた。

 前回対戦は3失点ながら、力で押しきった。それがアウェーでは不発に。歯がゆい内容で、鬼門にはね返された。