鹿島FW金崎が11試合ぶりの今季10点目を奪い、アウェーで新潟に2-0で勝った。1点リードで迎えた後半45分、FW鈴木が獲得したPKを“強奪”し、右足でゴール右上に蹴り込んだ。7月9日の広島戦以来の得点でプロ10年目で初の2ケタ得点を成し遂げた。

 報道陣の問い掛けには「うれしいです」と言い、バスに乗り込んだ。得点後にハイタッチした鈴木は「お礼? 言う人じゃない」と笑わせつつ「公式戦では人生で初めて(PKを)譲りました」。最も仲のいい後輩のアシストで約2カ月半ぶりのゴールが生まれた。

 得点から遠ざかっていた間には、石井監督との衝突や日本代表からの追放もあったが、石井監督は「献身的な守備など、得点には結びつかなくても貢献度は高い」と常に先発起用されてきた。ハリルホジッチ監督からも22日の天皇杯で視察を受け「もっと良いプレーができる」と注文されていた。直後の試合で、即座に結果を出した。【木下淳】