なでしこジャパンメンバーとして11年女子W杯ドイツ大会優勝に貢献したコノミヤ高槻FW丸山桂里奈(33)が、本拠地高槻での“最終戦”で勝利に貢献した。

 23日の最終節INAC神戸戦はホーム扱いだが鳴門大塚での開催。そのため前日9月30日に現役引退を表明し、この試合に臨んだ。古傷で痛みの残る膝をかばいながらフル出場。「(勝てて)本当に良かったです。点を取れなかったら(本並監督から)『お前1人でも点を取りにいけ』と言われていた。そういう場面にもならなかった」。前半11分、同27分にFWウィルソンが得点し、試合を優位に進めた。

 コノミヤ高槻にとっては勝ち点8の最下位10位で迎えた一戦。同10の9位岡山湯郷には負けられなかった。見事に退け9位浮上。丸山は自らの高槻開催最終戦を振り返り「『周りから(引退は)寂しい』と言われるけれど、寂しくない。残り3試合はありますが、本当に気持ちがすがすがしい」と笑った。膝の状態を考え「リーグが始まって『今年が最後』と感じていた」。毎日の練習の中で気持ちを固めていった。

 残りは3試合。最下位が自動降格、9位が入れ替え戦と気の抜けない状況が続く。入れ替え戦となればホーム&アウェー方式で再び大阪開催の可能性を残すが「一番は残留することが目標」とキッパリ。すっきり残留するためにも、さらなる浮上を目標に掲げた。