横浜MF兵藤慎剛(31)とDF小林祐三(30)の05年U-20W杯出場組が14日、U-19日本代表へエールを送った。

 5大会ぶりのU-20W杯出場権獲得を目指す後輩へ兵藤は「U-18からやってきて、今まで積み上げてきたと思うし、自分たちの良さを出すのが1番だと思う。(決勝)トーナメントになってくると相手の良さを出させないことも大事だし、チームで共通理解を深めて戦う事が大事になる」と経験を語った。

 04年のU-19アジア選手権では1次リーグを1位通過し、決勝トーナメント1回戦でカタールと対戦した。0-0のままPK戦へもつれ込む激戦を制してベスト4入りし、出場権を獲得した。小林は「PKで勝ってあの時の安堵(あんど)感は後にも先にも出てこない。あの年でああいう経験をできてすごく良かった」と当時を思い返した。

 当時、7大会連続W杯出場を決められた要因について、兵藤も小林も「使命感」があったという。兵藤は「俺たちの代で途切らせちゃいけない使命感もあった。でも逆に(今回は)出られてないから俺たちで変えてやろうぜって気持ちでいいと思う」。小林も「どんな手を使ってでも出てやるって思ってた。今の子たちよりも下手だったけど根性はあった」と話す。

 アジアで勝ち抜くために兵藤は一体感が大事と説く。「チーム内の競争がある中でも試合に入った時は1つにまとまれていたのが良かった。一体感が出ていたし、そういうとこが最終的に勝敗を分けると思う。どの国も年々技術は上がっているので、ちょっとした気持ちの部分が運を引き寄せると思うので出てる選手を出ていない選手はサポートして、自分が出たら何とかしてやるって気持ちを持って戦って欲しい」と思いを寄せた。

 横浜からはMF遠藤渓太(19)がメンバー入りしている。小林も「あいつには頑張って欲しい。思いっきりやって欲しい」とエールを送った。