東京五輪バレーボール会場「有明アリーナ」の新設が見直される可能性がある問題で、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が27日、予定通り会場整備を進めることを求めた。東京・本郷のJFAハウスで取材に応じ「東京には、すべての施設があるべき。アリーナが東京にないのはおかしい。バレーボールに限らず、五輪後も活用できる都市は東京だ」と持論を口にした。

 26日には日本トップリーグ連携機構が記者会見を開き、川淵三郎会長が「大会を機に、新しいアリーナを作ることが大切」と訴えた。田嶋氏は同調する形で「このチャンスを逃せば新設は難しい。横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナだけでなく、東京にも1万人規模のアリーナがないと。W杯(サッカー02年日韓大会)の時も『決勝が(横浜国際で行われ)なぜ東京じゃないんだ』と世界中から言われた」と当時の状況を説明し「JFA会長の立場としては、見直し案の再考を求めていきたい」と望んだ。