J2清水の「鉄壁コンビ」が好データを後押しに群馬もシャットアウトする覚悟だ。明日29日のアウェー群馬戦に備えた27日、チームは静岡市内で完全非公開で練習。先発が確実なDF角田誠(33)、DF犬飼智也(23)の両センターバックは3試合連続無失点を続ける。今季、2人が組んだ試合は6試合中4試合が無失点で、5勝1分けと好成績を残してきた。

 年齢差は10歳もある。ベテランの角田が最終ラインでバランスを取り、若きストッパーの犬飼が激しくボール奪取を狙う。2人の役割が明確になっていることが好調の要因だ。角田が「(犬飼は)のみ込む能力が高い。僕も助けてもらっている」と言えば、犬飼も「カクさんからは盗めることが多い。すごくやりやすいです」。互いの長所がマッチし、堅固な守備を構築している。

 リーグ終盤に突入し、いかに無失点に抑えるかが勝敗を大きく左右する。犬飼は「次も無失点にこだわってやりたい。僕らは勝ち続けるだけです」とキッパリ。勝てば、暫定で2位に浮上する重要な一戦。角田も「ピンチでいかに踏ん張れるかが大事」と表情を引き締めた。角田&犬飼コンビで4試合連続完封勝利をたぐり寄せる。【神谷亮磨】