仙台は14日、J3福島との練習試合(45分×2本)を行い、1-1で引き分けた。今季基本とした布陣の4-4-2ではない4-3-3で臨んだ2本目にMF佐々木匠(たくみ、18)が出場。先制された直後の6分にDFの裏へ抜け出して右足で同点弾を決めた。布陣変更で前線にボールが集まりやすくなり、「もっと走り込めば点を取れる」と感触をつかんでいた。

 裏への抜け出しやドリブルを得意とし、U-17日本代表主将を務めるなど世代の中心にいた。しかし、8月末に右足外くるぶし付近靱帯(じんたい)を損傷。U-19アジア選手権日本代表に選ばれなかった。リーグ戦出場も2試合のみだった。レギュラー奪取へ、最近はドリブルの緩急を意識して練習に励んでいるという。「長所を出さないと、レギュラー陣より信頼を勝ち取れない」と佐々木。実りの秋を目指す。【秋吉裕介】