なでしこリーグの仙台は15日、千葉泰伸監督(45)の今季限りの退任と、越後和男氏(50)の来季新監督就任を発表した。

 千葉監督はチーム創設の12年から5年間チームを率い、チャレンジリーグから13年になでしこリーグに昇格し、昨年はチーム最高の年間2位の成績を残した。初タイトルを掲げた今季はリーグ戦4位、カップ戦のリーグ杯は4強と優勝には届いていないが、開催中の皇后杯全日本女子サッカー選手権は準々決勝に勝ち残っている。

 ユアテックスタジアム仙台で会見した千葉監督は「成績不振での交代ではない。5年間ご苦労さま的なもの」と、区切りの退任と説明。同監督は皇后杯まで指揮を執る。

 クラブ側は来季からチーム名がマイナビ仙台に変わることもあり、新体制を決断した。千葉監督とは別に会見した越後氏は現在、J1仙台ユース監督を務める。「指導者としての幅を広げるためのチャレンジ。ディフェンスラインがしっかりしている。攻撃のところで少し手を加えていく形になると思います」と、チーム改革を口にした。

 また正木裕史コーチ(37)の退任と、昨年に仙台で現役を引退し、今年は仙台アカデミーのコーチを務めた、村上和弘氏(35)のヘッドコーチ就任が併せて発表された。