元サッカー女子日本代表、なでしこジャパンMFの澤穂希さん(38)が、9日に第1子となる女の子を出産した。10日、所属事務所が澤さんの直筆メッセージで誕生を発表。母子ともに健康だという。「いつもお世話になっている皆様へ」で始まる、直筆文。ママになった澤さんは「産声を聞いた瞬間、言葉にならないほどの感動と感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました」と記している。

 なでしこジャパンの象徴として日本の女子サッカーをけん引してきたレジェンド。11年女子W杯ドイツ大会では悲願の世界一に輝いた。翌12年1月、今から5年前には、あでやかな着物であのメッシとともにFIFAの最優秀選手、バロンドール(当時)を獲得。そんな世界の澤が、ついにママになった。

 15年8月に結婚を発表。夫は元Jリーガーで現在はJ1仙台の広報担当でもある辻上(つじかみ)裕章氏。15年限りで現役を引退し、16年7月に妊娠を発表。2人で温かい家庭を築き、出産予定とされた通りの17年1月に、日本中に朗報が届いた。

 直筆文では「出産中、主人は私の隣を片時も離れず不安を払拭してくれたことで夫婦の絆が深まりました。これから家族3人。かけがえのない我が子を2人で力を合わせて大切に育てていきます」と絆も強調。かねて「子供にはサッカーじゃなくてもいいからスポーツをして欲しい」と話していたが、世界女王のなでしこの遺伝子を受け継ぐ新たな“なでしこ”誕生。今から期待は膨らむばかりだ。