3年ぶりのJ1に復帰したC大阪が12日、大阪・舞洲で始動した。新体制会見も開かれ、尹晶煥(ユン・ジョンファン)新監督(43)からFW柿谷曜一朗(27)が2年連続で主将に指名された。今日13日からは朝6時台からの3部練習が始まるが、昨年12月8日にタレント丸高愛実(26)と結婚したエースは、妻帯者の強みを生かし代表復帰も目指す。2月25日のJ1開幕は磐田戦(ホーム)に決まった。

 新婚ホヤホヤの柿谷が、17年の第1歩を刻んだ。寒風吹く練習場。厳格で有名なクラブOBの尹監督が就任しても、いつもと変わらず時折、笑顔を見せながらボールを追いかけた。昨年12月8日に結婚。この日は新監督から主将の任命を受けた。公私ともに背負うものは大きい。代表復帰への期待も高まる中で、17年の決意をキッパリと口にした。

 「僕が結果を残さないと、体調管理が悪いんじゃないかと奥さんが言われる。試合で活躍できれば、僕だけでなく全選手に代表のチャンスも出てくると思う」

 元韓国代表MFで鳥栖を率いた経験のある新監督の方針で、今日13日からは6時50分からの早朝練習を含む3部練習となる。選手だけでなくクラブ職員まで「起きられるか」「遅刻者は出ないか」とヒヤヒヤだ。特に柿谷は09年に遅刻を繰り返してJ2徳島に放出された過去があり、自ら「遅刻したことはない」と冗談で繰り出すと「昔とは違うので大丈夫。奥さんがいますから」と強気に言った。

 昇格1年目。2年契約の尹監督は「今年絶対にタイトルを取らないといけないとは思っていない。ただ2桁より1桁順位がいい。9位を目標にしたい」と長期的な視野で強化を進める考え。その中でもエースへの信頼は厚く「(18年)W杯まで1年以上ある。チームの成績が良く、個人の活躍も目立てば代表に呼ばれる」と期待した。開幕は2月25日にホームで磐田と対戦することが決定。背番号8は「監督を含めみんなの思いは1つ。一年を通じて築きあげる」。勝負のシーズンが幕を開ける。【益子浩一】