鹿島MF柴崎岳(24)のスペイン1部ラスパルマス移籍が22日、決定的となった。今冬の欧州移籍を希望し、鹿島側も容認。近日中にラスパルマスから正式オファーが届き、今週中にも合意する見通しとなった。チームはこの日午前にタイ遠征へ出発したが、渡欧に備えるため柴崎は同行せず、茨城・鹿嶋市内で1人だけで練習を行った。

 鹿島石井監督は、タイ遠征に出発する成田空港で柴崎への思いを明かした。「(移籍が)大詰めになっているようなので、日本に残ることになった。海外でプレーすることは本人の夢でしたし、再出発になると思うのでうれしい」。入団時にはコーチ、15年途中からは監督として、チームや日本代表での喜びや苦労も間近で見てきた。「上手になる選手は、こういう風なんだなと。感情を表にあまり出さなくても、努力をし続ける選手で、強いものを持っていた。世界に行くんだなと、あらためて思う」。タイでは24日にスパンブリ、26日にバンコク・ユナイテッドと対戦し、柴崎が抜けても戦える準備を進める。