J2モンテディオ山形GK児玉剛(29)が今日26日、ホーム・アビスパ福岡戦で完封勝利を狙う。チームは25日、山形県総合運動公園サブグラウンドで午前10時から約1時間半、シュート練習やミニゲームなどで調整。勝ち点3差で追う相手に対して、GK児玉も「コンディションは抜群」と迎撃態勢を整えた。

 今季、木山隆之監督(45)と一緒に2年間在籍した愛媛FCから完全移籍。開幕から4戦フル出場で「1勝3分け」の成績に貢献している。アウェー3連戦は各1失点したが、今季初ホームの前節は相手シュート14本をしのぎ、無失点に抑えて引き分けた。特に後半39分すぎ、左からのドリブルシュートを右横っ跳びで防いだ場面は「DAZN」(ダ・ゾーン)週間ベスト5セーブにも選ばれた。

 今季J3北九州に移籍したGK山岸範宏(38)に代わって「新・山の神」を継承する。山岸同様、最終ラインを統率するコーチング能力も高い児玉は「山形のGKとして早く認めてもらえるように活躍したい」と力を込める。昨季J1から降格した福岡とは3季ぶりの対決になる。チームはホーム5戦負けなしの3連勝中で過去10勝13分け8敗(J1対決2戦含む)と勝ち越している。児玉も愛媛在籍時に4度対戦し、1勝2分け1敗と五分だ。勝てば勝ち点で並び、得失点差次第で順位が逆転する。開幕から5戦負けなしのチーム記録もかかる。「ダマ」の愛称の児玉は「まだ無失点勝利がないのでホームで見せたい」と相手攻撃陣を黙(ダマ)らせる。【佐々木雄高】