ジェフユナイテッド千葉が、FW清武功暉(26)のゴールで先制した。

 前半8分、青森山田高から新加入のMF高橋壱晟(18)が、中央やや左から京都の2選手の間に通したスルーパスを、ペナルティーエリアに走り込んだ走り込んだ清武が受け、DF2人をかわすと、1対1となったGK菅野孝憲の動きを冷静に見て、右足で決めた。

 後半24分に、3連敗中の京都サンガが同点に追いついた。ドリブルで再三、千葉陣内に仕掛けていたFW小屋松知哉(21)が、ゴール前でこぼれ球を拾うと、GKをかわして決めた。前半は、千葉、京都とも互いの背後を突き合う展開に終始し、1-1で折り返した。

 後半、京都が逆転した。15分、MF仙頭啓矢(22)が、前に出たGKの頭上を浮き球で抜く、技ありのミドルシュートでゴールネットを揺らして2-1。同27分には、FW大野耀平に代わり、U-20日本代表ドイツ遠征帰りの岩崎悠人(18)を投入し、千葉を突き放しにかかった。

 試合終了間際の後半ロスタイム1分、千葉が同点に追いついた。MFホルヘ・サリーナスが左クロスを放つと、オーバーラップしたDF近藤直也(33)が頭で合わせてゴール左にねじ込んだ。頼れる主将の執念のヘッドで、千葉が引き分けた。【村上幸将】