北海道コンサドーレ札幌は10日、札幌・宮の沢で練習を行い、主力組は2日連続で軽めの調整、控え組はボール回しや戦術練習で汗を流した。右ふくらはぎの肉離れで3月下旬から別メニュー調整していたMFマセード(29)が、全体練習に復帰。控え組と一緒に、フルメニューをこなした。

 約2週間ぶりに、元気な姿を見せた。2戦連続欠場となったマセードは「今日、確認したところ、もう問題はなさそう」と、不安を一掃した。四方田監督が「なかなか人が増えないけど、戻る人がいるのは、うれしい」と言うように、故障離脱者が絶えず、さらにリーグ戦から中3日でルヴァン杯を迎えるなど過密日程も重なって、人繰りに苦労している。

 8日FC東京戦(札幌ドーム)では、MFジュリーニョが負傷交代。FWヘイスが左ひざを手術と、なかなかブラジル人3選手がそろわない。「けが人が多くいる中で、助っ人の僕たちが貢献できていないのは、良いことではない」と、責任感をにじませたマセードは「今後は、常に試合に出続けられるようにしないと」と、意気込んだ。

 右MFは、鳥栖から移籍したMF早坂が、前節東京戦で高い技術を示し、金星奪取に貢献した。「チームメートとして、良いライバル」と、激しい定位置争いを歓迎する背番号23は、16日川崎フロンターレ戦(札幌ドーム)での完全復活に照準を合わせている。【中島宙恵】