スペイン1部バルセロナの下部組織出身でFC東京ユース所属のMF久保建英(15)がJ1公式戦デビューを飾った。

 ホーム北海道コンサドーレ札幌戦に後半21分から途中出場した。得点はなかったが、FKでキッカーを務めるなどトップチームで堂々としたプレーを披露。1-0の勝利に貢献した。15歳10カ月29日でのルヴァン杯出場は15歳10カ月20日で出た森本貴幸(当時東京V、現川崎F)に次ぐ若さ。U-20W杯韓国大会(20日開幕)の日本代表にも飛び級で選出されている期待の星が、活躍の舞台をまた1つ上げた。

 久保はすでにエースの期待をかけられていた。後半21分にピッチへ。かつて所属していたFW平山の応援歌が久保仕様になって背番号41を迎えた。東京では長くエースに送られてきた応援歌。ゴール裏には中央に「SEKAI NO TK」と名前の頭文字が入った横断幕が登場した。前節は8424人だった観客は1万9123人に増加。試合前はさすがに緊張したというが「ピッチに入ったら緊張している場合じゃなかった」と少し表情を崩した。