アルビレックス新潟は12日、リーグ戦の浦和レッズ戦に向けた練習を完全非公開で行った。11日に呂比須ワグナー氏(48=前ブラジル2部パラナ監督)の新監督内定が発表され、片渕浩一郎監督代行(42)は最後の指揮。7日から休養した三浦文丈前監督(46、11日に辞任)の後を受け、短期間でチームの士気を高めてきた。浦和戦で白星を挙げて新監督につなぐことが、最後の大仕事だ。

 片渕代行は「0-0の時間帯が長くなれば、うちに有利」と浦和戦の狙いを話す。昨季と同じくシーズン途中から、コーチから監督代行に就任。今回は就任から8日で代行の任務は終わるが、呂比須新監督に引き継ぎ、再びコーチに戻る予定だ。

 新潟は前節川崎フロンターレ戦で3連敗を喫し17位と低迷中。監督代行を引き受けて3日間の練習で臨んだ10日のルヴァン杯セレッソ大阪戦は0-1で敗れたものの、結束して連動した守備を見せた。好感触を持って臨む浦和戦。「ただの34分の1の試合ではない。すごく大事な試合になることは選手も理解している。勝ち点を取る」と、闘志を奮い立たせた。【斎藤慎一郎】