<J1:名古屋2-0川崎F>◇第8節◇29日◇瑞穂陸

 名古屋DF千代反田充(30)がスクランブル出場で文句なしのパフォーマンスを披露し、勝利に貢献した。前半28分にDF田中マルクス闘莉王(30)が右足を痛めてピッチを退き、急きょ代役として出場。攻撃力に定評のある川崎Fを堅守で封じ、同34分には右サイドからの正確なキックで先制点の起点にもなった。

 昨季J王者名古屋のセンターバックには、闘莉王とDF増川隆洋(31)という昨年のJリーグベストイレブンに輝いた看板コンビがいる。このため出番に恵まれていないが、前所属の新潟で積み上げた実績と能力は折り紙付き。Jリーグのどのクラブでもレギュラーを務められるレベルにある。頼もしい背番号3は「急に出番が来たけど、試合にすんなりと入れた」と、笑顔だった。