神戸MF栗原圭介(34)が、開幕東京戦(8日、味スタ)で先発することが濃厚になった。腰痛を抱える司令塔のMFボッティが3日の練習から部分合流したが、開幕には間に合わない見通しで代役としてボランチに入る。34歳で開幕スタメンとなれば05年に当時38歳で出場したカズ(現横浜FC)に次ぎ、クラブ史上3番目の高齢記録。チーム最年長は「だんだんと連係もよくなってきた。チームが1つになっていい雰囲気です」と笑顔を見せた。

 どん底からはい上がった。昨年11月10日の甲府戦で右足首を骨折し、手術を受けた。今季の始動直後は手探りの状態で「終わった後に痛みが出たりした」と振り返る。昨季も右アキレスけん痛を抱えながら開幕先発。周囲に不安な顔は一切見せなかった。心優しい男は、家に帰れば2人の女の子のパパ。3月3日のひな祭りの日に、プロ13年目を戦える手応えをつかんだ。【益子浩一】