2月の米国遠征に続く2度目の招集となった大分DF森重が、守備陣へのオーバーエージ(OA)起用凍結を誓った。「どのポジションで(起用を)視野に入れているか分からないが、守備陣がしっかり安定していれば(オーバーエージ枠を)攻撃陣の方に回せると思う」。遠征先から戻った大分で代表招集の連絡を受けた20歳のDFは、本大会出場への意欲をうかがわせた。

 選ばれただけで満足していられなかった。視線はアンゴラ戦だけでなく、その先に向けられていた。過去2大会で24歳以上の選手を3人まで起用できるオーバーエージ枠を計5人採用した日本だが、内訳はGK2人、MF2人、DF1人。攻撃陣よりも、守備陣に割かれる傾向が強い。

 昨年のU―20W杯日本代表からステップアップしてきた森重だが、北京世代では米国遠征での実績しかない。オーバーエージ採用ならさらに狭き門となる代表生き残りをかけるアンゴラ戦に向け「最終的に北京にいくために、こちらからもずっと選ばれなくてはいけない。そのためにも、アンゴラ戦では結果を出さないといけない。しっかり(無失点に)抑え込まないといけない」。オーバーエージ枠という敵もシャットアウトしてみせる。【村田義治】