「鉄のカーテン」で4連勝中の好調名古屋戦に備える。清水が12日の名古屋戦(日本平)に向け、9日から11日まで3日連続で完全非公開練習にすることを決めた。公式戦前の3日連続完全非公開は今季初めてで、2連敗をストップした07年6月13~15日の横浜戦(1-1)以来。長谷川健太監督(42)は8日の練習後「集中してやりたい」と、理由を語った。

 徹底的に情報の漏えいを防ぐのは、攻撃陣の再編が急務となった背景がある。5日のG大阪戦で、左ふとももを痛め途中退場したMF藤本の名古屋戦欠場が濃厚になったからだ。7日の精密検査で全治10日の診断を受けた藤本は「今は無理はしたくない」と話し、長谷川監督も「今週は無理。いないと考えて準備しないといけない」との見解を示した。今季2得点を挙げ、攻撃陣の柱として全試合先発出場していただけに影響は必至だ。

 この日は、8対8のミニゲームでブラジル人トリオを同組でプレーさせるなど、さまざまな組み合わせを試した。「実際に(名古屋戦の)イメージはできているけど(今日の)紅白戦で見てどういう形になるか決める」と指揮官。清水は現在2連敗中で、5節を終わって14位タイとスタートダッシュにつまずいている。情報漏えいを防ぎ、まだ今季リーグ戦で未勝利の聖地・日本平で勝って上昇気流に乗っていく。