コンサドーレ札幌は今週末の26日、札幌ドームに新潟を迎え撃つ。今季リーグ戦8戦目で初めて順位が下のチームとぶつかるが、三浦俊也監督(44)は「うちはいつも下だと思ってるんで。まず自分たちがどれくらいできるか」と気を引き締めた。

 その上で三浦監督は1つの注意点を口にした。新潟と19日に対戦した京都は、退場者3人と自滅し、新潟に今季初勝利を献上している。「うちも気をつけないと。全部(のカードに)絡んでいるのは1人の選手だから」。FW矢野に振り回された京都のようにならないよう、警戒を強めた。

 札幌の前節までの警告数は、最多22の東京Vに次ぐ19(千葉と同数)と少なくない。ただし、それも積極的に戦っての結果。試合を重ねるごとに出てきた闘争心が結果につながっているだけに、指揮官も「アグレッシブさが出てきたのはいいこと」ととらえている。

 問題は異議など無意味なカードがらみで退場者が出てしまう展開になることだが、選手もその点は分かっている。矢野とのマッチアップが予想されるDF柴田は「審判とうまくやっていくようにしないと」と警告への意識を口にした上で、「かけひきというより、どっちがヘディングが強いかの勝負になると思う」と真っ向勝負での勝利を期していた。【砂田秀人】