ピッチでのアウェー8試合未勝利も、ピッチ外で続いたトラブルも、大分が26日、G大阪戦(万博)の勝利で悪い流れに歯止めをかける。逆転勝ちしたホーム磐田戦後に不適切ブログ、交通事故とトラブルが連続発生。G大阪戦で今季リーグ戦初スタメンが濃厚なベテランGK下川は、25日の前日調整後に「時間が解決してくれるかもしれないが、自分たちで消していかなければならない」と、騒動による周囲の声を封じる勝利を誓った。

 現在リーグ戦5試合負けなしで7位。G大阪戦後には初の4強進出に王手をかけているナビスコ杯東京戦が控えているが、好調なチームに水を差す選手のトラブルに、シャムスカ監督は「我々の職業は注目されるポジションにある。それを常に注意してなくてはならない」と選手に諭した。

 サポーターの声援、信頼をも失いかねない連続トラブルだが、G大阪戦は今季初めてホーム九石ドームでパブリックビューイングが開催される。今季ホームで唯一苦杯をなめたG大阪へのリベンジ戦に「大分のエネルギーをアウェーまで飛ばしてくれることを期待している」とシャムスカ監督。選手会副会長のMF高橋も「我々はピッチ内でしか返せない。チーム一丸となって戦いたい」。北京五輪代表のGK西川とDF森重の不在に加え、ピッチ外でのマイナス材料を抱えたが、サポーターの信頼を取り戻す「勝ち点3」を大分は逃すわけにはいかない。【村田義治】