<スルガ銀行CS:アルセナル(アルゼンチン)1-0G大阪>◇30日◇長居

 G大阪が深刻な得点力不足に陥った。南米杯王者アルセナル(アルゼンチン)とのスルガ銀行チャンピオンシップは、後半42分にCKから決勝弾を浴び0-1で敗戦。2月のパンパシフィック選手権に続く今季2冠目を逃した。西野監督は「攻撃の力が足りないのは、国内の試合でも感じている。1ランク上げないと勝てない」と表情が暗い。90分を通じて攻撃がチグハグで、昨季までのJ屈指の攻撃力は完全に姿を消した。

 事実上の退団が決まったFWバレーの穴はあまりにも大きい。20日のリーグ千葉戦で山崎が得点してから、公式戦は180分無得点。追い打ちをかけるようにこの日はDF加地が左太もも痛を再発、DF山口も左目上を裂傷し5針も縫うなど故障者も続出。「自分たちの力を受け止めないといけない」と山口。9月からはアジアCLの決勝トーナメントも始まる。本来の姿を取り戻さなければ、リーグ戦を含めて苦しい戦いを強いられる。【益子浩一】