北京五輪サッカー日本代表のJ1清水GK山本海人(23)MF本田拓也(23)FW岡崎慎司(22)の3人が30日、静岡県庁と静岡市役所を訪問。地元の激励を受け、メダルを持って帰静することを誓った。また県庁には、磐田市出身で男子卓球代表の水谷隼(19=明大・スヴェンソン)も訪問した。

 疲労が吹き飛んだ。“豪雨コールド”となったアルゼンチン代表戦から一夜明けたこの日午後、3人は県庁と市役所を訪問。石川県知事と小嶋市長の激励を受けた。疲れの色も、地元の熱いエールに自然と表情が和らぐ。山本海は「静岡出身者の誇りと日本代表の誇りを持って、メダルを目指します」と笑顔を見せた。

 市からは「10万円」(市関係者)の奨励金も贈呈された。「お金のためにやっていないけど、びっくり」と岡崎。清水の早川社長も「エスパルスのブランド力を上げたのは評価しないといけないね」と五輪査定の可能性も示唆した。来年1月1日に第1子が誕生予定の岡崎が「今はそういうのは考えていないけど、ありがたいこと。国と静岡と嫁と子供を背負っているし頑張りたい」と意気込めば、本田も「いろんな人の思いがある。頑張らなきゃいけないって、あらためて感じた」。地元の期待を力に変え、メダルを狙う。