磐田は、15日に33歳になるGK川口能活が、17日川崎F戦(等々力)での勝ち点3奪取を厳命した。前節神戸戦では終盤の失点で敗れるなど、ここ3試合は2敗1分け。それだけに「川崎F戦にすべてをぶつけたい。死にもの狂いで、何が何でも勝って、勝ち点3を絶対に取りたい」と闘志を前面に出した。

 悔しさがにじんでいた。7月20日の大分戦で、相手FWに顔面を蹴られて15針も縫った。続く東京V戦では2度顔を蹴られても、体を張り続けた。だが、3試合で2得点では勝利は遠い。「せっかく体を張ったのに」と冗談を交えながら「苦しい試合でも、勝ちを手にできるチームにならないといけない」と訴えた。

 川崎F戦後には、MF駒野友一(27)と日本代表の試合に向かう。33歳になるも「まだまだ若いつもり。自分には、力不足のところがたくさんありますから」と言った。33歳で勝ち点3を-。世界のナベアツならぬ「3」尽くしに、守護神が挑む。