磐田が「96年体制」で臨む。2日、前日に馬淵社長らとの会談のため練習を欠席した柳下正明コーチ(48)が復帰。「(コーチを)やります」と残留を決断し、オフト新監督(61)とともに戦うことを宣言した。

 柳下コーチは、第1次オフト政権時代の94、96年にトップ、95年にサテライトコーチを務めた。一からクラブをつくるため、監督業以外にGM的な役割もこなす姿に「オレにはとてもできない」と感銘を受けた。内山前監督が解任されたことで、一時は身を引く覚悟があった。だが「オフトならアクションサッカーの考え方は変わらないだろうし、(今までが)無駄にならないと思う」と決断した。

 オフト監督に、来日まで練習を「任せる」と言われた。「行動は起こしたので、起こした方向で一番良いことをしていくしかない」。12年ぶりに復活する師弟関係で、立て直しを図る。