川崎Fが「山脈」の異名を持つDF強化へ、新兵器を導入した。06年W杯に出場したジーコジャパンを指導した里内フィジカルコーチが、約5キロの砂が入ったウエート・ベストを4着購入。これをセンターバック陣に着せ、ゴール前で競り合いなどをさせることで、特に体幹を鍛えるのが狙いだ。格闘技などで使われることはあるが、Jリーグのクラブで使用された例はほとんどないという。同コーチは「体全体の強化になるし、ここ一番の精神強化にもつながる」と説明。9日の練習で着用したDF伊藤も「重いし動き出しがきつい。外すと感覚が全然違う。瞬発力が付いた感じがする。厳しくなるリーグ戦終盤に、効果があると思う」と手応えを口にしていた。