日本代表の浦和FW田中達也(25)がJ再開初戦の13日大分戦、連覇を狙うアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初戦を欠場する可能性が高まった。10日の非公開練習に代表3人中、田中達だけが別メニュー調整となった。クラブ幹部は「両足に相当な張りがあるようだ」と説明。6日のバーレーン戦で先発フル出場した後から両足痛を抱えていることを明かした。

 05年の右足首脱臼骨折以降、田中達は両足の張りや痛みにデリケートになっている。先月に代表復帰したものの、同9日の柏戦も左足首ねんざを理由に先発メンバー発表後に出場回避した経緯もある。練習後、田中達は「コンディションは少しずつ戻ってきている」と口にしたが、エンゲルス監督は「達也と明日、話をする。それまではノーコメントにしたい」と、エースの抱える故障が深刻であることをにじませた。

 現在大分とは勝ち点で並んでおり、J王座奪回には負けられない試合となる。続くACL初戦、17日アルカディシア(クウェート)戦も連覇に向けた重要な一戦。だが今後、ACLで勝ち上がれば1週間2戦ペースで8連戦が続くだけに、クラブ幹部も「達也に無理はさせられない」と説明。両足痛の回復次第では、日本代表にも影響を及ぼす不安材料となる。