G大阪西野朗監督(53)が早くも浦和との「ACL開戦モード」に突入した。1日のリーグ柏戦(万博)に向けて9月30日、最終調整を行った。指揮官の最大の照準は8日のACL準決勝第1戦浦和戦(万博)。「(4日のリーグ鹿島戦を含め)2ついい試合をして、8日につなげたい。浦和よりもいいサッカーをしていきたい」と1週間後の激突を見据え、ライバル心をむき出しにした。

 3試合も先の対戦相手に言及するのは極めて異例だ。リーグは7位と苦しんでいるが、ACLは4強入りで悲願の初Vが手の届く所にある。だからこそ、浦和を強く意識して“ジャブ”を打ち始めた。右足甲の痛みで欠場中のDF安田と右ひざじん帯損傷のFWルーカスについても「2人が8日に(ベンチに)入れたら、ものすごく戦力はプラスになる」と言った。

 浦和は今日1日に京都戦、5日には千葉戦がある。公式戦4連勝中のG大阪が柏に勝って勢いを加速させれば、恐怖心を植え付けられる。宿敵撃破での決勝進出に向け、じわじわ圧力をかける心理戦はもう始まっている。【北村泰彦】