12年ぶりのナビスコ杯優勝を逃した清水は、来季へ向けた補強で、横浜FW大島秀夫(28)をリストアップしていることが1日、分かった。クラブ関係者は「日本人FWで候補なのは間違いない」と話しており、獲得へ向けて調査中。シーズン終了と同時に、交渉に入る可能性もある。

 大島は184センチの長身を生かしたポストプレーが特長で、昨季は30試合出場で日本人トップタイの14得点。今季は28試合6得点で、ここ2試合は出番がなかった。岡崎や原ら若手FWが成長している中、実績ある日本人FWを加えて得点力アップを図る。

 決勝ではリーグ戦最近3戦10得点と好調だった攻撃陣が抑え込まれた。同杯史上初の選手と監督でのダブル優勝を逃した長谷川監督は、控室で「優勝させられなくて申し訳ない」と選手に話した。「自分が情けない。まだまだ私自身、力がなかったということ。悔しい」と唇をかんだ。

 延長戦やPK戦まで見据えて攻撃参加もできるDF市川をベンチに置き、勝負どころで起用するはずだった。「そろそろ(投入しよう)と思ったら取られた」。就任4年目の今季は「タイトル奪取」を目標に掲げており「次のチャンスはある」と、自らに言い聞かせるように話した。