<J2:広島4-3草津>◇第43節◇22日◇広島ビ

 ロスタイムの大逆転-。サンフレッチェ広島は22日、広島ビッグアーチで草津戦を行った。2-3の後半ロスタイムにFW佐藤寿人(26)が3試合連続となる同点ゴール。間髪入れず、DF森脇良太(22)が勝ち越し弾を決めた。

 敗戦濃厚の後半ロスタイム。ホームで負けるわけにはいかない。サポーターはあらん限りの声を振り絞った。まばたきをする間も惜しい逆転劇は、ここから始まった。

 まずはDF槙野がクロスに合わせてヘッド。ポストにあたったこぼれ球を、再び槙野が左足でシュート。そのボールがFW佐藤寿の右ひざにあたりゴールへ。その直後、今度はDF森脇が森崎浩からのパスを受け右足を一閃(いっせん)。「イメージ通りの軌道だった」。ゴール右上に突き刺さる決勝弾。「逆転できたのは強いハートがあったからだ」とペトロビッチ監督はたたえた。

 リーグ戦は残り2試合。その後、天皇杯の準々決勝(12月20日、柏戦)が控える。「今日のように失点していれば、天皇杯で勝つのは難しい」(佐藤寿)。連勝で締めて、天皇杯へ勢いをつける。【網

 孝広】