コンサドーレ札幌を運営する北海道フットボールクラブ(HFC)の第13回定時株主総会が24日、札幌市内で行われた。08年度決算は2800万円の赤字になることが発表され、06年度以来2年ぶりの単年度赤字となった。

 見通しの甘さを露見した。昨季ホーム20試合(ナビスコ杯含む)の興行収入が予算比76・5%の5億2000万円。リーグ最下位と低迷したことが影響し、J1ながら観客動員数は26万8285人(1試合平均1万3414人)と、J2だった07年度より約2万人下回る結果となった。

 09年度予算は、1試合平均観客動員数を前年比86%の1万1538人に抑え、興行収入も同92%の4億8000万円と現実路線の数字を組み込んだ。留任が決まった矢萩竹美社長(59)は「J1昇格と確実な黒字を目指すことのバランスを考えた」と説明した。また、トップチーム人件費にFWダビ(現名古屋)の移籍金3億円が予算に組み込まれ、前年比94・9%の6億3000万円と、削減幅を最小限に食い止めた。