王者の攻撃をはね返し、ホームで完封勝利を目指す。J1山形は23日、25日の鹿島戦対策として守備の連係を徹底確認した。ここまでNDスタではリーグ戦2試合を消化し、相手にまだゴールを許していない。GK清水健太(27)を筆頭に、DFレオナルド(26)ら守備陣が、完封勝利に闘志を燃やした。

 前日22日、アジア・チャンピオンズリーグ予選で5-0勝利と、攻撃陣の好調ぶりを見せつけた鹿島。「ニュースで見ました」と話した清水は、相手の強さを認めた上で、無失点に自信をのぞかせた。「うちの守備のやり方で、うまくはめられるかな、と思ってます」。逆転負けはしたが、17日のG大阪戦で、守備面に確かな手応えを得た。「(鹿島FW)大迫も速いし、よく走るけど、まだやってないしね」と話すレオナルドは、余裕すら見せた。

 小林監督は「大迫は1年目からすごいね。(出身が同じ)九州だから高校1年生のころから知ってるけど、いい選手」とほめちぎったが、やすやすと勝ち点を与えるつもりは、ない。「勝ちに行きますよ」。本気で王者食いを狙う指揮官は、DF陣に細かい指示を与え続けていた。【山崎安昭】