<J2:札幌3-2栃木>◇第13節◇5日◇札幌ド

 札幌の若いFW2人が、大逆転を呼び込んだ。沈黙を破ったのは2年目のMF宮沢だ。2点のリードを許し、位置をボランチから本職のFWに変更。後半29分、右サイドのMF西からのクロスを左足で決めた。4月29日の愛媛戦に続く、ホーム2連発。「チームがあきらめていないのが良かった」と喜んだ。

 続いたのはルーキーのFW上原だった。宮沢のゴール直後に、MF上里に代わって途中出場。後半38分、左サイドからのDF西嶋のクロスに頭で合わせた。出場6試合目でのプロ第1号。「何て言ったらいいか分からない。とにかく勝ちたかったです」。敗色濃厚からわずか14分間での逆転を呼び込んだのは、若い力だった。

 2人は今年2月の「さっぽろ雪まつり」で意気投合した。宮沢は沖縄出身の上原を最初に観光案内した。同じポジションとして、お互いに刺激を受け成長。2人は確実に、チームに欠かせない存在になっている。